小学生の部

佳作

平和な世界って?
八幡市立美濃山小学校 6年 高橋 侑希たかはし ゆき

 ドン。心の中で爆発音が響く。
 三年生の夏。私は原爆ドームへ行った。「戦争はやってはならない」ということをうったえかけてくるような物がたくさんあった。三輪車がドロドロにとけてアメがかたまったかの様になっていた。(どうしてそうなるの)。私は心の中でさけんだ。すごくしょうげきを受けたのだ。
 そこで私は(戦争がない平和な世界を作りたい)と思った。しかし私は急に世界を平和にできない。戦争の始まりは小さなケンカからだと思った。だからなるべくケンカをなくそうとした。しかし上手くはいかなかった。一つや二つケンカをなくしただけでは平和な世界にはならなかった。私は心の中で(どうしたらいいんだー‼)とさけんだ。
 四、五年生の夏、平和や戦争について学習した。そこでは命の大切さを学んだ。そこで再度(戦争がない平和な世界をつくりたい)と願った。しかし願っただけで願いはかなわない。
 それに今、ロシアとウクライナの戦争が続いている。ニュースで爆発のしゅん間が流れる。ドン、という爆発音。バン、というじゅう声。そのとき私の心の中ではこわいや悲しいという感情がせめぎ合っていた。
 なぜ人々は戦争をするのだろうか。戦争の何が楽しいのだろうか。人と殺し合う事で何の利益があるのだろうか。「戦争がない平和な世界を作りたい」という私の願いは一生かなわないのだろうか。私は戦争について考えている時にはそんなことばかり考えている。そして今私の脳内では、戦争をしているシーンやじゅうでうたれた人、爆発するシーンなどが流れ続けている。

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