小学生の部

佳作

世界が輝くために
八幡市立美濃山小学校 6年 後藤 杏奈ごとう あんな

 「世界」とのつながりを強く感じた夏休み。待ちに待ったオリンピック。普段は習い事や勉強に追われてテレビをゆっくり見る時間はないけれど、この時ばかりは特別。テレビにくぎ付けになり、妹二人と「がんばれー」「負けるなー」と時間を忘れて夢中になって応援した。同時に、スポーツがくれた世界とのつながりに感動し、ジンとした。国や言葉が違っても、勝っても負けても、お互いをたたえ合う姿は、私の心を動かした。
 世界では今、様々な場所で戦争などの争いが起こり、多くの人々が苦しんでいる。ニュースを見るたび、胸にグサッとくる。そんなニュースがなくなるよう、スポーツだけではなく、世界を一つに、世界をニコニコ笑顔にする方法が必ずあると信じている。実は、私の名前「あんな」の名付けの由来は、海外で活やく出来るように、海外に通用するように、との願いがこめられているのだ。ありがたい理由だが、重たいなぁ……と内心思っていた。でも、オリンピックを見て、「あっ」こういうことかと妙に納得した。難しい外国の仕事に就くことだけが、世界とのつながりを持つことではないと実感した。
 まずは、今私に何ができるのかな。得意の書道を極める事かな。大好きな英語をコツコツ勉強することかな。考えれば考えるほど夢はふくらみ、ドキドキワクワクが止まらない。きっとこの私の名前には、背中を押してくれる魔法がかけられているにちがいない。いつか、家族の想いに応えられるように、日本の良さや素晴らしい文化を伝えたり、差別や争いのない平和な世界になれるよう、橋わたしをしたい。そんな明るい光が見えた今年の暑い夏。そして熱い夏。いつか実現できたらいいな。世界を担う未来のリーダーに。ちょっと言い過ぎかな。夢は大きくても良いよね。いつか、必ず。ぜったいに……。

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