小学生の部

佳作

けんか
八幡市立八幡小学校 6年 畑 花音はた かのん

 妹とは仲が悪い。手には一生傷にのこるようなあともつくられた。私も妹に傷をつけた。でも私は妹が好きだ。
 だれよりも私を分かってくれて、たくさん相談にのってくれる。母がかぜをひいた時には、二人で協力してオムライスやカレーライスをつくった。おそろいの服を着てお出かけする時、学校に行ける時はすごくうれしかった。
 妹と今でもずっと覚えているけんかをした。私は四年生だった。妹と遊んだときに私は部屋を片付けなかった。妹は私のうでをおもいっきりかんだ。痛くて私は泣いた。しばらくするとかまれた所が内出血して青むらさき色にはれた。片付けなかったことに妹はおこったのだ。
 私は悪いと分かっていたけどあやまらなかった。あやまれなかった。それに腹を立てた妹が今度はひっかいてきた。母はおこった。私は今度こそきちんとあやまろうと思った。勇気をふりしぼってだしたごめんの三文字は妹の心にもとどいた。妹もごめんと言ってくれた。
 このけんかをしてから私は、妹とさらに仲よくなった。きっと妹の事がわかるようになったのだ。妹の性格、好みなど、けんかを通して分かり合えた。私から見て妹は、細かくてていねいだけど少しわがままで手がかかる。じゃまをされたら、すごくおこるし泣き虫だ。私は雑で、ていねいな事はきらいだ。ちょっとしたことでは泣かない。まさに真反対だ。
 そんな妹とこれからは、おたがいに気づかっていきたい。ごめんとありがとうをはずかしがらずに言えるようにしたい。最近意識しているからか妹とけんかをしていない。
 私は妹の全てを知ってはいないけれど、前より妹のことを知れた。だからもっと大切にしてあげたい。

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