小学生の部

佳作

私の夢
八幡市立橋本小学校 6年 中村なかむら 梨弥子りみこ

 私が将来の道を意識するようになったのは、数年前の出来事がきっかけだ。コロナの流行で学校が休みになり、家にこもる毎日が続いた。外に出ても人は少なく、マスクの中は息苦しく感じた。そんなある日、「新しい薬ができた」というニュースをテレビで見た。
 その薬は、すぐに作られたわけではなかった。たくさんの研究者が、長い時間をかけ、知識や技術を積み重ねてやっと完成させたものだと知った。画面の中の白衣の人たちは、きっととても疲れているはずなのに、目は強く輝いて見えた。私は心の奥で「私もあの人たちのようになりたい」と思った。
 それから、私は自分の将来を「研究する人」として思い描くようになった。さらに調べていくと、その夢をかなえるためには、もっと専門的に学べる場所へ進む必要があると分かった。だから私は決めた。今できることを全力でやり、未来への道を作ることを。
 もちろん、その道は簡単ではない。覚えることは想像していたよりたくさんあり、苦手な分野もある。計算を何度やっても間違えてしまう日もあれば、遊んでいる友達や妹の声を聞きながら机に向かうこともある。それでも私は思う。努力を積み重ねた先にはきっと、見たい景色が待っている、と。
 時々、不安になることもある。もし夢がかなわなかったら、今の目標が達成できなかったら、もし途中であきらめてしまったら……。そんな時は、あのニュースの映像を思い出す。使命感を持って研究を続ける人たちの姿と、あの時感じた憧れの気持ちを。
 私はまだ小学生で、出来ないこともたくさんある。けれど「やってみたい」と決めた気持ちを大切にしたい。難しいことに出会ってもすぐに諦めず、少しずつ乗りこえていける自分でありたい。この気持ちを忘れずに私は一歩ずつ未来へ向かって進んでいく。

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